【地味な作業】貼り合わせ型紙を作るコツ【綺麗な貼り合わせ】

型紙屋さんの型紙はその殆どが貼り合わせタイプの型紙です。
大人服となるとA3が10枚とかものすごい作業量ですよね。
A4ダウンロードとかだと、もうソーイングなのか工作なのかわからなくなりそうな貼り合わせ作業になりそうです。
でも私、実は型紙の切り貼りの作業結構好きだったりします。
基本的に工作好きなんですよね。
正直言ってコツなど無いかもしれない単純作業の型紙の貼り合わせですが、私がやってる綺麗な貼り合わせのやり方をご紹介していきたいと思います。

型紙のカットは9割ロータリーカッター

まず型紙をカットしていきます。
この作業をハサミでこなすのはかなりハード作業になりますので、私は殆どロータリーカッターで作業しています。
まず直線部分をカッター定規を使ってロータリーカッターで全てカットします。

カーブ箇所だけ残った状態になりました。
次に直線に近いカーブはなるべく定規を当てながら、定規をずらしながらカット線に沿ってロータリーカッターでカットしていきます。

ロータリーカッターでは難しい急カーブや複雑なラインのみ、最後にハサミを使ってカットしましょう。
ロータリーカッターを上手に使って型紙をカットすると、ハサミだけでカットした時よりも倍以上早くカット作業が終わると思います。

ロータリーカッターについてはこちらの記事でもご紹介しています。

パーツの貼り合わせにはマスキングテープ

貼り合わせにはのりやセロテープ、テープのりなど色々とあると思います。
私は色々な物で貼り合わせを行ってきましたが、マスキングテープが一番優秀です。
型紙貼り合わせに不向きなアイテムとその理由をご紹介していきます。

×　のり

貼り合せる部分は「のりしろ」と呼ばれますが、型紙には「糊（のり）」はおすすめできません。
糊には水分が含まれているため、型紙に水分が吸収され乾いた後は縮みます。
型紙の寸法が変わってしまったり、ベコベコして使えない型紙になってしまいます。

×　セロテープ

一般的にセロテープは 温度・湿度 によって縮む性質があります。
また時間の経過と共に接着力が無くなり剥がれやすくなります。
セロテープも糊と同じく寸法が変わってしまったり、ベコベコして使えない型紙になってしまいます。

△　両面テープ＆テープのり

これは綺麗に貼ることが出来れば、寸法の変化などはありませんので使用できると思っています。
しかし一度貼ってしまったら剥がすことが出来ないので失敗がききません。
ぴったりと一度で貼り合わせることは至難の業だと思いますので、この2つは避けるのが無難でしょう。

◎　マスキングテープ

マスキングテープは型紙が縮むこともなく、寸法の変化やペコペコして使えなくなる心配もありません。
また失敗しても、そっと剥がして張り直すことができるテープです。
マスキングテープは今どこにでも売っていて、柄やカラーも豊富に揃っていますよね。
私もついつい買い集めてしまいますが、大好きなマスキングテープを型紙の貼り合わせに使うとテンションも上がり、地味な貼り合わせ作業も楽しめると思います。

貼り合わせ方法

大きなパーツの貼り合わせの場合、出来る限り広い机か床などで貼り合わせを行いましょう。
型紙を貼り合わせる時に便利な道具は文鎮とマスキングテープです。
型紙が折れている箇所に文鎮を置くのが綺麗な型紙に仕上がるコツです。
元々折れている型紙は折り癖が付いていて、少し浮いた状態になっていると思います。

その折り線をぴったりと平らにするためにもその上に文鎮を置きます。
4つくらいの文鎮を使って、貼り合わせ箇所がきちんと真っ直ぐ平らに重なった状態にします。

マスキングテープを貼り合わせ箇所よりも長めに貼り、しっかりと貼り合わせます。

余分なテープは型紙の裏側に折り込みます。
これで貼り合わせ箇所の補強にもなります。

型紙が上下左右ある場合の貼り合わせは、先に左右を貼ってから上下に貼っていきましょう。

まとめ

型紙カットはロータリーカッター
貼り合わせには文鎮とマスキングテープ
貼り合わせ型紙の作り方、少しでも参考にして頂ければ嬉しいです。