前回はカバーステッチミシンの比較をしました。
その中で、特に気になるトルネィオのデメリット
空環(カラカン)が出せない
今回はそんな空環が出せないトルネィオの使い方についてその対処法についてまとめてみたいと思います。
少しでもトルネィオユーザーさんのお役に立てますように。
空環って何?
そもそも空環って何?という人もいると思いますので、その説明から。
ロックミシンやカバーステッチミシンの生地を挟まない状態で形成される縫い目のことを言います。
写真はロックミシンの空環です。

この空環が出せることで、縫い終わりの糸始末がとても楽になります。
生地の縫い終わりに空環を10センチ程出して糸をカットするという具合です。
ロックミシンでは当たり前のこの空環なんですが、私の使っているカバーステッチミシンのトルネィオでは空環が出せません。
これが私が空環が出せるふらっとろっくに買い換えたい一番の理由でもあります。
ではトルネィオユーザーはどうやって縫い終わりを始末しているのでしょうか。
私のやっている2つのやり方を写真付きで説明していきたいと思います。
【縫い終わりの方法】その1:糸を引き出す方法
取扱説明書にも書いてあり多くのユーザーがやっている方法だと思いますが、縫い終わりで糸を引き出してカットする方法です。
事前準備
ルーパー糸が簡単にすっと引き出せるように、ルーバー天秤が真っ直ぐになっている場所ではずみ車にマスキングテープで印をします。
いちいちカバーを開けなくてもマスキングテープを合わせるようにしてはずみ車を回すだけで、天秤が真っ直ぐになります。


縫い終わりに糸を引き出す方法
①縫い終わりにきたらミシンを止めて、はずみ車を手前に回しながらマスキングテープの位置を合わせます。(天秤が真っ直ぐになる位置です)
②押さえを上げて針穴の手前にピンセットなどで糸を手前に20センチ程引き出します。

③押さえの下から針糸を引き出します。
④引き出した針糸の輪の部分をハサミでカットします。

⑤縫い終わり部分をしっかりと押えながら、布を後ろへ引き出しルーバー糸を出してカットします。

⑥3本または4本の糸をまとめて玉結びします。

このやり方は簡単そうに見えますが、実はなかなかコツがいります。
私はよく糸を引っ張ってしまい本体布がつってしまうことが多いです。
私が普段やっている方法は、次回のブログでご紹介致します。
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