~ロックミシンの基本~④差動編【伸ばし縫い・縮み縫い】(衣縫人)

ロックミシン
この記事は約3分で読めます。

ロックミシンで良く聞かれる「差動」って何?
どんな時にどうやって使うの?

差動とは伸ばし縫いや縮み縫いのことだよ
「差動レバー」を動かすとロックミシンが自動でやってくれるんだ。
今日はとっても便利な「差動」の使い方をマスターしておこう!

スポンサーリンク

差動の使い方の基本

差動送り機能を備えたロックミシンは、送り歯が針の位置の前後で別々に動かせるようになっています。前の送り歯の調整をすることで、生地を伸ばして縫ったり、縮ませて縫ったりすることができます。

ロックミシンの右端、はずみ車の手前にあるレバーを「差動レバー」といいます。
この差動レバーを動かして簡単に伸ばし縫いや縮み縫いができるのです。

伸びやすい生地(ニット生地やバイアス部など)

差動Nで縫うと伸びて波打つ ⇒ 差動を1.3~1.5など縮ませて縫うと綺麗に仕上がります

縮みやすい生地(ジョーゼット、ローン、サテン、リネンなど)

どんな差動値が最適かどうかは、生地にによって異なります。
必ず試し縫いをして、最適な差動で縫い進めよう!

作品作りへの活かし方

縫い始める前に、ハギレで縦方向や横方向(必要に応じてバイアス方向)の試し縫いをして最適な差動値をメモしておきましょう。
そのメモを参考にして最適な差動値で縫い合わせていきます。

その他にもおすすめの使い方

ポケット作りに

差動を調節しながら、ポケットの縫い代を縮み縫いしていきます。
アイロンで縫い代を倒しポケットの成形にとても便利です。

上の写真のようにポケットのカーブに応じて差動値を変えてロックをかけます。
ロックの差動をかけておくと縮んでいるお陰で自然に縫い代が内側に倒れてくれるので、下の写真のようにポケットの縫い代をアイロンで形成するのがとっても簡単になります。

縮み縫いで裾の始末に

裾がカーブしているスカートな何もしないで裾上げすると生地がダブついてしまいます。
そんな時にはロックミシンの作動を使って縮み縫いしてからアイロンを掛けるとタックにならずに綺麗に裾上げができます。

縮み縫いでギャザー寄せ

空環(からかん)を長めに出して差動は2(最大限縮める)、送り目も最大の4mmにし、縮めて縫っていきます。
針糸2本をサイドから引っ張り、指定の長さになるまでギャザーを寄せます。

伸ばし縫いでフリルに

伸縮性のあるニット生地でフリルスカートに仕上げることができます。
差動レバーを2まで伸ばし縫いにし、生地を引っ張り気味に巻きロックすると細かいフリルが出来上がります。

布地の伸びに対応して安定して縫うことが出来るとっても便利な機能が「差動」なんだね。
あまり難しく考えず、試しながら沢山縫うことが大事だよ!
ロックミシンを使いこなして、もっとニットソーイングを楽しめますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました