私は最近チャコペン代わりにフリクションペンを使います。
アイロンで消えとても便利なペンですが、使う生地によって色が白くなることがあり、今回は色々な生地を使用して実験をしてみました。
チャコペンの代用としてフリクションペンを使う注意点やその結果から分かったことなどもブログの最後にまとめました。
9種類の生地と3色のペンで実験しました
まず上の写真のように、9種類の生地に3色のペンでラインを引きました。
②のチャコールの生地はブラウンの線が見えにくかったです。
その他の生地はベース生地の色によって、見やすいペンの色など多少の差はありますが、比較的どの生地にも線が綺麗に引けました。
アイロンの熱で線が消えるかどうかの実験結果
上の写真は、それぞれの生地の中央から下半分にアイロンを当てました。
フリクションペンは熱で消える性質の特殊なインクを使っている為、生地に書いた線も消えると思っていました。
では実際に1つ1つアップ写真を見ていきましょう。
①ソフトダブルガーゼ(綿100%)
ほとんど線は消えたように見えますが、特に真ん中のブラウンと右のモーブの線は薄くグレーの線が残っています。
②綿麻キャンバス/トリプルワッシャー/パンプキン(綿100%)
殆ど消えたように見えますが、ほんのりと白っぽい線が見えます。
特にモーブの線は白っぽい線が残っていますね。
③40綾ダンプ/ヴィンテージ加工/チャコール(綿100%)
私が白くなったと感じた生地はこの生地です。
ご覧の通り、真っ白の線が浮き出ているのがわかります。
真ん中のブラウンの線はもともと見えにくかったのですが、アイロンした方がくっきりとラインがわかるほどです。
④4.5オンス/インディゴデニム/ブルー(綿100%)
この生地はしっかりと線は無くなりました。3色とも線は全く残っていません。
⑤先染綿ポリシャンブレー/ホワイト(綿50%ポリエステル50%)
この生地は線がグレー色になって残りました。
ベースカラーがホワイトだけに、これは注意が必要ですね。
⑥ナチュラル仕上げ撥水ナイロン/ライトカーキ(ナイロン100%)
この生地は殆ど消えたように見えますが、ブラウンの線はうっすら残っています。
⑦40/コーマスムース/ポップコーン/シトロンイエロー(綿100%)
これは左のエメラルドグリーンのペンは消えました。
中央ブラウンと右モーブは薄く線が残りました。
⑧ヒッコリーデニムニット/カーキ(綿100%)
線は消えています。ヒッコリーは縦筋の編み目があるので見えにくいのかもしれませんね。
⑨マルチスラブリバー天竺/シトロンイエロー(綿100%)
この生地は薄く線が残りました。
実験からわかったこと
フリクションペンは熱で消えるという性質があるとはいえ、生地の種類によって線が白くまた時にグレーに残ることがあることが分かりました。
素材別で見ても、綺麗に消える場合消えない場合など結果は様々となりました。
またペンの色についても、結果は様々でした。
フリクションペンは、熱で化学反応して消えたように見えるだけで実際はアイロンをしてもペンの液が生地に付着していることが分かります。
そのため、縫い代部分の印付けなど作品の表に響くような箇所への使用は、なるべく避けた方がいいと思います。
また使用前に、小さなハギレなどに試し書きしてみることをおすすめします。
チャコペンには、自然に消えるもの、フリクションペン同様に熱で消えるもの、チョークタイプのものなど様々です。
使用する生地や場所によって、色々なタイプを使い分けるのも1つの方法です。
フリクションペンをチャコペン代用時の注意点
フリクションペンは熱で白くなったり、グレーっぽくなったりすることがあります。
裏側や縫い代に使用するなど、作品に響かない箇所での使用がおすすめです。
自然に消えるタイプのチャコペンや、専用ペンで消せるタイプのチャコペン、粉タイプのものなど、必要に応じて使い分けもおすすめです。
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