ロックミシンを買うとおまけで付いて付いてくるアタッチメントは眠っていませんか?
私もそんなおまけのアタッチメントセットを持っているような気がします。
その中で唯一これは便利とかなり使っていたアタッチメントが【裾引き押さえ】です。
↓こんな形のアタッチメントです。


あ、そのアタッチメント持ってるかも!
でも使ったことないし、なんだか難しそう・・・。

一度マスターとても簡単です。
カバーステッチミシンを持ってない方必見!
ロックミシンで伸縮に対応した裾上げが出来る
とっても便利なアタッチメントなんです。
では早速【裾引き押さえ】の使い方やコツのお話をしていきますね。
ロックミシンをお持ちの方は是非最後まで読んで頂きたいです。
裾引き押さえとは
そもそも裾引き押えって何??と言う方もいらっしゃるかと思いますので
簡単に説明をしていきますね。
袖口や裾の処理方法のひとつで、生地端の処理とまつり縫いが同時に出来るアタッチメントです。
これってカバーステッチミシンじゃなければ出来ない処理方法では?
と思った方もいるかもしれませんね。
ニット生地の裾処理方法として代表的なものは、ロックミシンでかがり縫いしてから直線ミシンで縫い合わせる方法があります。
※カバーステッチミシンを持っていない場合です。
しかし、直線ミシンでのステッチは糸をレジロンに変えたとしても伸縮に対応仕切れず糸切れになることが多いですよね。
例えばちっちゃな子の洋服は着替えなどで洋服を無理矢理引っ張ったりするので、直線ミシンの糸はすぐに「ブチッ」と切れてしまうんです。
でも裾引き押えで処理をすると、ニットの伸びに対応できるので糸切れの心配は格段に減るんです。
そして何よりも、ミシン処理1回で済むので使い方をマスターすれば本当に便利なアタッチメントなんです。
※縫い目はシングルステッチですので、カバステほど既製品ぽくは仕上がりません。
ですが縫い方のコツを覚えておいて絶対損はないと思いますよ。
縫う前の準備
・アタッチメントの交換


・左針の取り外し(右針のみ使用します)
⇒1本針 3本糸
・糸調子の調節
私の基本数値「3/6/4」※機種や生地によって調整が必要です。

私は基本の数値(比較的上手く縫える糸調子)をアタッチメントにマジックで書いています。

- かがり幅 3.0
- 送り目 4
- 差動 N
- メス使用

・生地の準備(試し縫い用)
・アイロン定規で裾上げ分をアイロンします。

試し縫い
生地を下記画像のようにロックミシンに置きます
押えのガイドに、生地の折山が来るようにして下さい。

はじめは、ゆっくり縫い進めてみてください。
生地端をカットしながら、折山ギリギリに針が落ちるように縫い進めます。

ここで縫い落ちてしまうとやり直しになってしまいますので慎重に。
コツをつかむまで何度も試し生地で練習して下さいね。
縫い終わりました。

広げてみます。

少し糸でつれたようになっていますので、アイロンで落ち着かせて開きます。

・・・と糸が少し見えてまつり縫いの状態の縫い合わせになります。
折り山ギリギリに縫えなかった時はこの【・・・】が【|||】のように縦の糸ラインが長くなり、アイロンで広げにくくなってしまいます。


実際に洋服作りの際には、前身頃・後ろ身頃・袖口の右&左という感じでパーツ一つ一つを順番に裾引き押さえで処理してからそれぞれのパーツを縫い合わせていきます。
※前後が繋がった輪の状態の時は、縫い合わせた段差があるので裾引き押さえは難しいです。

裾引き押さえの縫い方はいかがでしたか?
伸び縮みに対応したロックミシンで出来る縫い方です。
是非マスターしてハンドメイドの幅を広げて下さいね。
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